嫁がパニック障害になりまして

嫁さんが突然のパニック障害。それから6年が経過し、ようやく回復の兆しが出てきました。これまでの様子を楽しくお伝えします。

*

パニック障害と車の運転克服について|「認知行動療法」(暴露技法)を使う。

   

 

こんにちは。とっとです。

先日、コメントにて「かっかさんの車チャレンジの道のり、方法など、良かったら教えていただけませんか??」と質問を頂いたので、今回はそのことについて書いてみます。

また、このブログを読まれて、『不安もパニックもさようなら』(デビッド・D・バーンズ著)を手にしてみたけど、難しくてなかなか読み進めませんというメールも頂くので、その内容にも触れながら書きます。

 

最近は、車でスポーツジムに通っています!

yoga

まず、現在のかっか(嫁さん)の状況ですが、パン屋のパートが休みの時は、ひとりで週に2~3回ほど車でスポーツジムに通っています。

自宅からスポーツジムまでは、車で約30分。

ジムでは、エアロビクラスとヨガクラスを受講して、最後に筋トレをして帰ってきています。

1年前からしたら、びっくりするくらいの変化です。

 

でも、「車を運転できるようにならなきゃ」と焦って克服した感じではありません。

 

以前の記事、「パニック障害と車の運転について」でも書きましたが、そもそも車の運転って「脳」と「心」には、けっこう大変なことをやっているので、ある時から、車の運転の「練習」は必死にやらなくなりました。

その変わりに、自宅でヨガをやったり、体を動かす散歩や運動をして、「脳」を休めることを意識しました。

 

いままで自分が出来ていたことが出来なくなると、

「運転が出来ない自分はダメだ。もとの運転が出来る自分に戻らなきゃ!」

と、出来ない自分を責めて、「ねばならない」と自分を縛っていました。

大切なことは、出来ない自分を責めないことと、義務感や強制的に必死にチャレンジしない。

チャレンジするときは、楽しく出来るときにやるように心がけ、もし、失敗しても

「今日はエンジンかけて、ちょっと走れたからここでOK!また、こんどやってみよ」

という軽い感じでやっていました。

 

運転中にパニック発作が起きても大丈夫

右折、車の運転
↑気合で交差点を乗り切るの図

 

たまにネットで、「運転中にパニック発作が起きたら危ないので、気をつけて運転しましょう。」と書かれているのを目にしますが、そんなことはありません。

「不安もパニックもさようなら」にも書かれていますが、まず、パニック発作は「精神的詐欺」が原因で起きます。

 

誰しも、不安なことがあると、めまいや胸が締め付けられる感覚が起きます。通常、それを気にしないでいたら、それらはおさまるのですが、「なにか起るかもしれない。」と思う思考がパニック発作を誘発します。

 

嫁さんも、よく

「交差点の真ん中で発作がおきたら、どうしよう。事故したら大変なことになるし、周りの人にも迷惑をかける。」

という不安感が、発作を呼んでいました。

また、発作を起こしたら脳卒中とか心臓発作を起こして気を失うんじゃないかという不安もありました。

 

しかし、パニック発作を起こしても、脳卒中も、神経衰弱も、心臓発作も起りません。

 

本書には医学的見地から詳しく書かれていますが、失神は心臓の働きが低下し、血圧が下がることによって引き起こされています。結果として、心臓は充分な血液と酸素を脳へ送ることができなくなります。

しかし、パニック発作が起きているときは、実際のところ、心拍数は増加し、血圧は上がっています。

さらに急速に呼吸を繰り返していたため、血中酸素濃度も上昇しているので、失神したくても、心拍数は速すぎて生理学的に不可能な状態なのです。

 

ですから、もし運転中にパニック発作を起こしても、気を失うことはないですし、事故を起こす危険もないので、落ち着いていたら大丈夫です。

 

気持ちを落ち着かせる方法は、それぞれあると思いますが、嫁さんの場合は、車に貼り付けた時計の秒針を見ながら「呼吸法」を実践し、ドキドキした気持ちを落ち着けていました。

呼吸法01

 

暴露技法の「認知的暴露」を使う

pdbokk

「不安もパニックもさようなら」によると、暴露技法には、「古典的暴露」「認知的暴露」「対人的暴露」がありますが、そのなかでパニック発作には「認知的暴露」が有効だとあります。

 

実は、「不安」や「恐怖」はそこから逃げれば逃げるほど、大きくなります。

ですから、もし恐怖を克服したいのであれば、そこから逃げるのではなく、その恐れているものに直面して受け入れなければいけません。

めちゃくちゃ簡単な説明ですが、それが暴露技法です。

 

そして暴露技法の中の「認知的暴露」には、さらに以下の3つの技法があります。

1.認知的フラッディング

2.イメージの書き換え

3.記憶の書き換え

嫁さんの場合は、2.「イメージの書き換え」が効果がありました。

 

以下、抜粋です。

イメージの書き換えを用いる場合は、不安と共に心に押し寄せる否定的イメージや想像に波長を合わせるようにします。

あなたに飛行恐怖があると仮定しましょう。

あなたは、飛行機が火の玉になって墜落するところを繰り返し想像するかもしれません。

その情景を想像している自分に気がついたときには、平穏で心安らぐシナリオの想像でその想像を置き換えるのです。

例えば、目的地に安全に着陸する情景や、家族と海辺でリラックスしている情景などを思い描きます。

高校の卒業式や、初めての子供が生まれたときのことなど、幸せな思い出に意識を集中することも効果的です。

それがあなたの興味をひくものであれば、前向きで肯定的なあらゆるイメージを用いることができます。

「不安もパニックもさようなら」(デビッド・D・バーンズ著)P469より引用

 

これは、以前の記事「おすすめ!パニック障害に効く技『イメージトレーニング』」にも書きましたが、うまくいく状態をイメージするということは、いろいろな場面で効果があります。

 

まとめ

 

嫁さんが車に乗れなくなったので、僕も一緒に病院に行ったり、買いものに行ったりしながら、どうしたら車に乗れるようになるのか、かなり悩みました。

 

でも、その反面、いろいろなことにも気がつかされました。

 

例えば、もしパニック障害になっていなかったら、僕も嫁さんもずっと車に頼ってたでしょう。

しかし、将来、いつかは年齢と共に運転できなくなるので、必ず車を手放さないといけません。

 

その時がきてから、「どうしよう」と悩んでも遅いので、今のうちから車を使わなくても生活できるように体力をつけ、出来るだけ歩いたり自転車に乗るようになりました。

 

また、車を使わずに歩くことで、いつもと違った景色が見えてきて、不思議と心にゆとりが生まれるようにもなりました。スーパーの駐車場で、必死になって場所取りしないだけでも、心が落ち着きます(笑)

 

それでも車は便利な道具なので、「パニックを克服する」というよりも、「楽しくて行ってみたい場所があれば、チャレンジしてみる。」という気持ちで運転しています(^-^)

 


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 - パニック障害, 車の運転

コメント

  1. みき より:

    久しぶりにお邪魔させて頂きます。
    私も運転が出来ませんでした。
    ハンドルを握る事すらダメでした。
    でも、田舎なので運転出来ない=病院にも行けない‼って事なんです。
    買い物は無理をせずに(ネットスーパー)をさがして、お買い物完了!病院は主人にお願いして近くの内科に。
    でも、散歩が出来るようになってからは、(外出出来る!)と思い、朝、はやく起きて運転の練習!本当に数分からはじめました。それからは毎日 距離をのばして、信号がクリアできて(ばんざーい‼)橋をクリアできて(ばんざーい‼)でも、不安はいっぱいあったから、なるべく(コンビニ)がある道路をえらんで運転しました。田舎のコンビニは駐車場がとても広いんです!だから車をすぐにとめる事が出来るんですよ。
    それからはカッカさんと同じ!スポーツクラブにも通ってます!仕事もはじめました!
    楽しくなってきたのです(^-^)/
    そんなとき、義母が入院!毎日、病院へ行く事になりました。30分近くかかりますが、出来ちゃったんです!不謹慎ですが、認知行動療法になったんですね。
    義母は残念ですが、悲しいお別れになってしまいましたが、本当に本当に不謹慎ですが、肩の荷がおりたように、楽になりました。
    あっ……何をコメントしてるのかわからなくなってしまいました。ごめんなさいm(__)m
    でも、なんとなーく生活してたら、運転が出来るようになった‼って事です。
    まだ、ちょっぴり薬の服用もあるけど、そんな事は病気だもん!気にしなくなりました(笑)

  2. みき より:

    散歩が出来るようになってからは、病院も電車に乗って、カウンセリングのある病院へ1人で行っています。
    ()

    • とっと より:

      みきさん
      お久しぶりです!!

      みきさんも、スポーツジムに通って、仕事もされて。
      うれしい近況報告ありがとうございます(^-^)

      かっかもコメントを読んで、「運転できるようになった過程も、今の状況もいっしょ!!いっしょ!!」と喜んでいました。

      あと、嫁さんも以前、自分の母親が病気になり、苦しい闘病生活の末、最後には「不謹慎かもしれないけど、肩の荷が降りたの。」と、僕に話をしてくれました。

      みきさんの義理のお母さんの件も、「うん、すごくわかる。」と話をしていました。

      なんでも背負い込まないことって、とても大事だと思いますね。

  3. まさる より:

    とっとさん、こんにちは、またまたコメント入れさせていただきました。かっかさん、本当に凄いですね、少しずつの積み重ねが、今はスポーツクラブまでも行ってらっしゃる、、昨年からブログ拝見してますので、ここまで、良くなってらっしゃるのは、皆の励みになります。これからも応援してますよ!私もやはり性格ですか、つい悪い方へ考えてしまいます。ここら辺の切り替 えがうまく行くイメージに切り替えられればいいのですが…軽く、軽くチャレンジしてみます。

    • とっと より:

      まさるさん

      コメントありがとうございます(^-^)

      はい、本当にひとりで車を運転して、スポーツジムに通うって、すごい成長です。

      あと、自分のために時間を使うことにも、罪悪感が少なくなってきたと思います。

      以前は、自分の趣味や楽しいことに時間とお金を使うことが、なかなか出来なかったので。

      最近は、パートが終わって、ひとりでスタバでコーヒー飲んで、リフレッシュしたりしています!!

      まさるさんも、親子マラソンなど十分チャレンジされているので、肩の力を抜いて、軽~く、自分の楽しいこと、やりたいことを、やってみてください(^-^)

  4. もこ より:

    はじめまして。いつも楽しく読ませてもらってます。

    運転中にパニック発作おきてから早23年たちました。住んでいるところは田舎なので運転は大丈夫ですが、市外に出ると途中で止まれない、逃げ出せない道路や高架橋ではドキドキ、バクバクになってしまい足元から力が抜ける感覚もあります。長~いトンネルもダメで息苦しくなってきます。
    あと、あまりに自分の体調に意識を向けすぎているのかなと思うこともあり、
    運転の時は無になればいいのかもと思ったりしますが・・・なかなか克服できません。
    通院や休日に出かけるときも主人に頼っていて情けなくなる時も・・・。

    あと、歯医者や美容院で髪を洗うときに椅子を下げて仰向けになると急に不安感に襲われますが、身をゆだねるっていう気持ちでしばらくすると大丈夫になります。

    できることから行動してみればいいんですよね。

    • とっと より:

      もこさん

      はじめまして。
      コメントありがとうございます(^_^)

      そうですね。出来るところから無理せずにやってみるのがいいと思います。

      トンネルや橋などは、かっかも苦手でしたよ。今でも、「苦手だわ〜」と言ってます。

      車の運転は、トンネルや高架橋などは実際に練習するよりも、自宅でイスに座り、目を閉じてイメージトレーニングをして、うまく運転できるシーンを思い浮かべてください。

      その時に、イメージでも苦しくなるかと思いますが、抵抗せずに受け入れる。そうですね、美容室の時のように。

      そして、トンネルや高架橋の運転が、うまくいく、楽しい、そんなイメージを繰り返し脳に刷り込む感じでしょうか。

      あと、病院や買い物など、ご主人に協力してもらうことは良いことです!
      夫婦で楽しくお出かけしてください。

      人は、誰しも独りでは生きていません。

      必ず誰かの支えや存在があって生かされています。僕自身も家族や周りに支えられています。

      弱い自分や出来ない自分を受け入れて、
      周りの支えをありがたく受けとりながら、
      ゆっくり前に進みましょう(^_^)

  5. ひーちゃん より:

    とっとさん、ブログに取り上げていただきありがとうございます(^-^)

    かっかさん、ホントにすごいですね!30分も運転して、行きたいところへ行けるようになって、スポーツジムにも通ってて!すごい!
    すごいとしか言いようがありません!でもそれまでには、地道な努力があったからこそですよね!
    呼吸法、認知行動療法、考え方のクセを変えたり、、、

    結果が全てではないけれど、結果も欲しいf^_^;

    コメントされてる方も、だんだんといろんな事が出来るようになってるってことは、やっぱり私にも出来るんだ!ってことですよね。

    不調の波がくると、気分もあぁ⤵︎〜ってなりそうになりますが、とっとさんのブログ読んだり、仁さんのCD聞いたりして、焦らず、慌てず、あきらめず!自分を信じる!を繰り返しています(^-^)

    必ず良くなる!

    認知行動療法がとんとん拍子に進まなくても、まぁこんな時もあるな〜と思えるような、思えないような気持ちになりますが、それでもやり続けるのが一番の近道ですよね。きっと。

    みなさんのがんばりを励みにして、私も楽しくがんばり続けます(*^^*)

    • とっと より:

      ひーちゃんさん

      こちらこそ、いつもありがとうございます(^_^)

      そうですね、少しずつですね!
      でも、ひーちゃんさんも近所と言っても、一人で車で出れるようになってるので、大きな一歩だと思いますよ!

      体調って、悪くなるのは分かりやすいんですが、良くなるのはわかりにくいですね(^_^;)

      かっかも、急に調子が良くなる感じではなく、気がついたら「あれ?調子いいかも?」って感じです。

      今は、実感がなくても、徐々に良くなっていくので、焦らずに、少しずつですよ!!

      かっかも、今でもたまにしんどい時には薬を飲みますし。

      ゆっくり、ゆっくり。
      楽〜にのんびりと(^_^)/

      はい、必ず良くなります!!!

  6. じんちょす より:

    かっかさん、車で30分も運転出きるようになったのってすごいですね!
    免許は持ってますが助手席にいても
    緊張するので運転はバイクしかまだできないです…。 
    でも一時期はバイクもダメだったので
    少しずつ良くなってる気がします。

    かっかさんは今のパン屋さんで
    働かれるときパニック障害であることを
    面接で話されていましたが
    何故、隠さず話そうと思われたのですか?
    私はずっとパニック障害であることを
    隠してパートで働いてきました。
    面接でパニック障害であることを話したら落とされると思ったからです。
    だから仕事中に発作が起きそうになったら
    すごく慌ててそれで余計に不安になっていました。

    今、薬が効いてきてだいぶ体調が良くなりました。
    パートで働こうと思ったのですが
    週に四回はきびしいので、三回かできたら二回ぐらいから始めたいと思っています。
    でもそれにはパニック障害であることを
    話し、事情を説明しなければいけないと思っています。
    家から近く好条件なので、パニック障害だと話して採用されなかったら…、
    やっぱりもう少し体調が良くなってから応募して、パニック障害のことは隠して働こうか悩んでいます。

    • とっと より:

      じんちょすさん

      おはようございます。
      じんちょすさんも、バイクに乗れるようになったことは、とても凄いことだと思います!!

      はい、良くなっていってると思いますよ(^_^)/

      あと、面接でなぜパニック障害の事を話したのか、と言うことですが、一言で言うと、

      「どうしてもそこで仕事をしてみたかったから、すべて本音でぶつけてみよう!」

      と思ったからです。

      うまく伝えられないですが、また記事で詳しく書いてみますね(^_^)