嫁がパニック障害になりまして

嫁さんが突然のパニック障害。それから6年が経過し、ようやく回復の兆しが出てきました。これまでの様子を楽しくお伝えします。

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生きる勇気を与えてくれる本『ぼくの命は言葉とともにある』(福島智著)を読んで。

   

 

おはようございます。とっとです。

最近、読書ができる時間が増え、とても有意義な日々を過ごしています。

先日も、とても素敵な本に出会ったので、さっそく紹介させてもらいます。

 

『ぼくの命は言葉とともにある』(福島智著)

ぼくの命は言葉とともにある

『ぼく命は言葉とともにある』(福島智著)

9歳で失明
18歳で聴力も失った
ぼくが東大教授となり、
考えてきたこと

著者の福島智さんは、3歳の時に右目の視力を失い、9歳で左目の視力までも失い、視覚障害者となりました。

そして、18歳でなんと両耳の聴力も失い、盲ろう者となったそうです。

 

その後、盲ろう者として日本で初めて大学に進学し、現在は東京大学の教授をされています。

 

「盲ろう」の世界を生きるということ

 

僕は、「もし目が見えなかったら」とか、「もし耳が聞こえなかったら」とかは考えたことがありますが、正直、目も見えない耳も聞こえない状態というのは、想像したことがありませんでした。

プロローグでは、そのような状態について書かれています。

 

もし皆さんが、盲ろう者の気持ちを少しでも想像しようと思うなら、例えば、プールにもぐっているときに、目を閉じてみたり、騒音のひどい地下鉄に乗っているときに、目を閉じてみるのがいいかもしれません。

もちろん、本物の盲ろう者は、プールに潜っているときのように、呼吸ができなかったり、地下鉄の中のように、うるさい音を聞いているわけではありません。

ただ、目が見えなくて、しかも、誰かと話すことが難しくなる、という点は、ちょっと似ているので、こうすることで、盲ろう者の状態がある程度想像しやすくなるかもしれません。

 

僕は、試しに目を閉じて、自分の指で耳をふさいでみましたが、5分も持ちませんでした…。

それこそ、呼吸はできるのですが、この状態がずっと続くことを考えると、なんとも言えない不安と息苦しさを感じて、目をあけてすぐに深呼吸をしてしまいました。

 

本当に、想像もできないような、辛くて大変な苦労をされてきたと思いますが、本書はそのような内容ではありません。

福島さんの見てきた「人生の風景」、感じ取ってきた「心のメロディー」、指で読み取ってきた「命と魂に響く言葉」が凝縮された、生きる力やヒントをもらえる1冊です。

 

読書やユーモアが人生を支えてくれる

 

福島さんは、読書やユーモアが人生を支えてくれた体験も語っています。

その中で、福島さんと本(著者)との出会い、つながりの話は、ひとつひとつが心に深く沁みます。

 

とくに、「生命(いのち)は」(吉野弘)という詩に出会った時の話が、とても深く心に刺さりました。

 

うまく言えないのですが、これは詩そのものの素晴らしさだけではなく、詩が、福島さんの中に入り、一度身体を通って出てくることで、さらに別の命が与えられている感覚です。

 

最後に

 

この本には、たくさん素敵な言葉が詰まっているので、あれもこれも紹介したいところですが、最後に福島さんの平成19年の東京大学入学式での祝辞の一部を引用させてもらいます。

 

(中略)

最後に、困難に挑戦するということについて私が考えることを申し上げます。

 

私は「挑戦」とは、一人だけでがんばって一人だけで成果を得ることではなく、常に有形・無形の他者の助けと共にあるものだと思います。

 

挑戦とは、単に無謀な危険を冒すことではなく、地道な努力と準備があって、成功するものです。

 

挑戦とは、相手を打ち負かして競争に勝つことを意味するのではなく、その本質は、自分自身に挑戦することです。

 

挑戦とは、他者の立場を想像する力と、他者と協力しながら新しものを生み出していく営みです。

 

挑戦とは、ときに孤独なものですが、一人だけで生きている人間は世界中どこにも存在しません。周囲の人とのつながり、他者とのコミュニケーションを常に重視すべきです。

 

そして、挑戦とは、常識的な意味での社会的な名誉やステータスを得ることだけがその目標なのではなく、自らがしっかりと生きていくこと、そして自分と他者が共に生きていくことを支えていく営み自体の中に、本当に困難な部分があり、その営みこそが最も重要な挑戦なのだと思います。

 

素敵な本(人)との出会いに感謝です。

ありがとうございました(^-^)

 


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コメント

  1. まさる より:

    とっとさん、こんばんは。今回の著者 福島さんのような方がこんなに生きる事に頑張ってる、、私は自分の弱さに、つくづくイヤになってしまう事があります。たしかに、パニックで辛い時もありますが、目も見えるし耳も聞こえる。落ち込んでなんていれません!…スミマセン実は朝から調子が悪く落ち込んでました、、困ったものです。

    • とっと より:

      まさるさん

      落ち込むこと、ありますよね・・・。

      福島さんも落ち込むことがあって、
      そんな時は、後ろ向きで後ろに進むそうです。

      それで、あるときくるっと向きを変えると
      結果的に前に進んでいるそうです(笑)

      落ち込む自分もOKですね(^-^)

      • かっか より:

        とっとさん。こんにちは。
        その通りだと思いました。。。

        進めないときはどうやっても進まない。
        進まないと諦めた途端また、前進したりします。
        落ち込んだって、また生き返る(?!)って分かっている様です。。。

        因みに、いろいろな障がいがありますが、その人の事を分かることなんて出来ません。
        それぞれの人生がその人のものである様に、代わったり、体感したりは出来ないのだと思います。同じパニックさんでも分かる所わからない所があります。。。

        でも、何となく気持ちが伝わってホッと出来たり、前に進む勇気が出たり、、、やはり人間同士のコミュニケーションは素晴らしいのだと思います。

  2. まさる より:

    とっとさん、かっかさん、おはようございます。お二人のコメントで、朝からうるうるです。年をとったせいか?パニックのせいか?涙もろくなってます。パニックになって間もなく一年、発症する前の自分は、どんな自分だったか?もしパニックになってなかったら、他人の事話しと関心なかっただろうなぁと思います。心なしソワソワ感じたりすると、妻や娘の気遣いに感謝したりして、後ろ向きに進んでもまた前に前進したい気持ちになりたいです。多分、パニックになってなかったら、感謝の気持ちすらも…、、亡くなった父が教えてくれたのかもしれません。朝からしんみりなコメントでスミマセン!本日もお仕事お互いに軽くがんばりましょうね。

    • かっか より:

      まさるさん。こんにちは。かっかです。

      お仕事お疲れ様です。。。

      人生でこんなに自分が「弱くて、ちっぽけで、情けなくて、、、」
      と感じることあまりなかったのでは?

      私もそうです。。。
      子どもの頃、迷子になって得体の知れない恐怖や不安に駆られた時の様に。

      そんなのずっと忘れていました。。

      今、生きてきた自分を振り返り、どっぷり自分と向き合おうという時期なのかもしれません。
      重い内容になると重〜いですが、
      「こんな時期だもんね〜仕方ないね〜(o^^o)」
      なんて軽く優しく自分に言ってあげてくださいね。自分に厳しい自分は少しお休みですよ(^_^)v

  3. まさる より:

    かっかさんコメントありがとうございます。
    おっしゃるように弱い自分が情けなく、臆病者になってしまいました。
    私も、とっとさんと似てるのですが、一応中間管理みたいな立場です。
    月の休みも2~3回しかとらず、会社あってのみたいな感じでした。
    他の社員にも、この決算時期には、あれやれ!このお金入れて貰え!だの
    ほんとにイヤな奴でした。今も必要最低限の事は言いますが、もう私には
    そんな自分が大変イヤになってしまいました。逆に他のスタッフの手を借りなければ、車の運転もできない時さえもありました。そう助けて貰ってたんです。そんなこんなで、一年支えてもらってたんです。
    自分と向き合う時間が必要だったんですね、重要視しない!張り紙はとてもいい言葉です。私もいい聞かせてます。軽く、優しくなれるように…
    え!ブログお休み!!本日見ました。ショック!てすが…ブログ結構大変だろうなぁー思ってました。しかも内容がいい。絵もいい、またお休みしたら復活して下さいね!楽しみにしてますよ。