なぜ、人は動かされるのか?『影響力の武器』を読んで
さて、今回は「なぜ、人は動かされるのか?『影響力の武器』」という面白い本を読んだので、なるほどと思う所と我が家の体験を踏まえて書いてみます。
『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著)
なぜ、人は動かされるのか
『影響力の武器』
(ロバート・B・チャルディーニ著)
米国を代表する社会心理学者の一人。
現在、アリゾナ州立大学教授。
「社会で騙されたり丸め込まれたりしないために、私たちはどう身を守れば良いのか?」 ずるい相手が仕掛けてくる、弱味を突く戦略”の神髄をユーモラスに描いた、世界でロングセラーを続ける社会心理学の名著。
(アマゾンより抜粋)
本書は、「なぜ、人は動かされるのか?」という事例と解説がたくさん書かれていて、今の社会を生きていくうえで「なるほどな~。」と参考になることがギッシリ詰まっています。
いつものように、どの部分を紹介しようか迷うところですが、今回は以下の1つについて書きます。
コミットメントと一貫性
いきなり「コミットメントと一貫性」と言われても「?」となりますよね。
我が家でも、こんな会話になりました。
『コミットメントと一貫性について面白いことがあるよ』
『ん?コメットさんは見た事がないし、今のところ興味ないわ。お洗濯干すので忙しいから後にしてくれる!』
あ、いっちゃった・・・(;′゚∀゚`)
さて、いつものようにステキな返事が帰ってきたので、できるだけ簡単に説明させていただきます(●´∀`)ノ
先日、部屋が大変なことになっていました!
↑自宅に帰ると、いつのまにか部屋がトレーニングルームに・・・(°Д°;
これは、本書による「コミットメントと一貫性」の法則なんですね。
人は、ある立場を取る(コミットする)と、それと一貫した行動をとるように圧力がかかる
人は、ひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミットする)と、自分の内からも外からも、そのコミットメントと一貫した行動をとるように圧力がかかります。
(p97より)
人は、自分がすでにやってしまったことや、周りに対して公言したことと、一貫していたい。そして、一貫していると他者から見てもらいたい、という欲求があります。
そんな圧力によって、人は自分の決断を正当化しながら行動するようになるそうです。
そして、「自分が正しい選択をした」と自分にいい聞かせるだけで、本当に、自分の決定に対する満足度があがるようです。
僕も嫁さんも、このブログで「家族で北アルプスに登る」とコミット(公言)しています。
ですから、「一貫していたい。一貫していると見られたい」という圧力も働いているおかげで、目標を達成したい、有言実行だ、体力つけなきゃ、となり、ついには、部屋がトレーニングルームに変身してしまうんですね(笑)
子育てにも役立ちます!!
さらに本書にはこうあります。
コミットメントが最も効果的に働くのは、行動を含み、広く知られ、努力を要し、自分がそうしたかった(強要されたのではない)と考えられるときである。
子どもは、「勉強の途中で遊んじゃダメ。」とか「片づけをちゃんとやりなさい。」とか、なんど言ってもなかなか聞かないですよね。
親が強く叱れば叱るほど、反発して「いまやろうとしてたのにー!」となります(;´д`)
そんな時も、親が強要するのではなく、子どもに自分で宣言させ、自分がそうしたかったと感じるように、お膳立てをしたらいいそうです。
もちろん本書にはもっと詳しく書かれているので、「いつも叱っているのに言うことを聞かない」という方には、参考になると思います。
大切なことは、出来るか出来ないかではなく、「やってみたいこと」や「なりたい自分」を決めて宣言すること!
みなさんも、ぜひ、やりたい事やなりたい自分を決めて、それを自分自身と周りに対してコミットしてみて下さい。
それは、自分にとってとても大きな目標で、無理だと思えても構いません。
『人は、何かを得るために大変な困難や苦痛を経験すると、苦労なく得た人よりも、得たものの価値を強く感じ、より幸せになれる。』
どんな困難なことでも、まず決めて宣言する。
そして、いきなり結果を出そうとせずに、
一歩一歩コツコツと、
とにかく小さな行動を繰り返す。
人が生まれながらに備わっている能力、
「コミットメントと一貫性」の法則をぜひ使ってみて下さい(^-^)
↑そっちをコミットするか-( ゜Д゜;)!!
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