嫁がパニック障害になりまして

嫁さんが突然のパニック障害。それから6年が経過し、ようやく回復の兆しが出てきました。これまでの様子を楽しくお伝えします。

*

子育てに悩むすべての親にお勧めの本『自閉症の僕が跳びはねる理由』を読んで。

   

 

先日、とあるきっかけで、『自閉症の僕が跳びはねる理由』(東田直樹著)を知り、さっそく読んでみたのですが、とても素晴らしい本だったので、ぜひ紹介したいと思います。

また、それにまつわる僕の思うことを書いてみます。

自閉症の僕が跳びはねる理由
『自閉症の僕が跳びはねる理由』
(東田直樹著)

まず、なぜ、僕がこの本を読んでみようと思ったか?からお話します。

 

妹に言われた言葉・・・

 

僕がこの本を読もうと思ったきっかけは、妹から言われた言葉が理由です。

 

ここで、少し妹の話をしておきます。

 

僕の妹は、昔から思い立ったらすぐ行動するタイプで、19歳の時、何を思ったかせっかく受かった大学を1年で中退し、単身、アメリカに渡りました。当時、妹と話す機会がなかったので後から知ったのですが、彼女なりに大きな夢があったようです。

 

そして、6年かけてアメリカの大学を卒業して帰国。すると、再び日本の大学に入学し2年間通いました。本当に小さい頃から勉強が大好きで、ちょっと変わった(?)妹でした。

 

そんな妹なのですが、日本の大学に在学中、アルバイト先で知り合った現在の旦那さんと交際、大学卒業と同時に結婚をしました。そして、1年後。めでたく男の子を出産。

 

ところが成長するにつれ「普通の子と違う」と感じ、結果、重度の自閉症と診断されました。

 

その後、彼女は自分の夢を諦め、人生のすべてを息子のために注いでいます。

 

妹夫婦は、遠方に住んでおり、普段は、なかなか会うことがないのですが、たまに見る彼女の、あまりにも息子に対して一生懸命な姿に「もっと周りに頼って、肩の力を抜いてみたらどうか?」と話をしたことがあります。

 

すると、「兄ちゃんには、私の気持ちは分からん!」と、きつい口調で言われてしまいました。

 

確かに、僕は彼女とは同じ生き方をしていませんし、障害を持つ子の親の本当の気持ちは分かりません。

 

でも、ずっとその言葉が、僕の中で引っかかっていたんですね。

 

そして、この本の存在を知り、これを読めば少しでも妹や甥っ子の気持ちを理解できるんじゃないだろうか?という思いで手にしたのが理由でした。

 

嫁さんがママ友に言われた言葉・・・

 

ちょうど、この本を読み終えた時、こんな出来事がありました。

 

僕が仕事から帰ったら、嫁さんが暗い表情でソファ-に座っていました。

どうしたのか理由を尋ねると、嫁さんはその日あった出来事を話してくれました。

 

我が家の子ども達は近所の「そろばん教室」に通っているのですが、もともと同級生のお母さんが自宅の一室で教えていて、気軽な気持ちで通わせていました。

 

そして、その先生(ママ友)からこんなことを言われたそうです。

 

「○○君(僕の息子のこと)って、集中力もないし、他の子とくらべて理解力が低いみたい。ちょっと普通と違うから、どうだろう、いまは色々な検査もあるし、調べてもらったら?分かるなら早いほうがいいと思うよ・・・。うちの娘もADHDの診断を受けて、来年からなかよし学級に移るから。○○君(息子のこと)も念のために診断してもらったほうがいいかもよ。」

 

この話を僕に伝えながら、嫁さんは声を出して泣いていました。

 

「でもさ、男の子って発育が遅いし、2月生まれだからなおさらハンデがあるよ。そんなの気にしなくていいんじゃない?」

 

「それはわかるけど、あの子がずっと泣きながら幼稚園に通ったのも、スイミングでプールにずっと入らなかったのも、そろばんが他の子に比べて出来ないのも、小さい頃から食べて吐いての繰り返しや、喘息やアトピーだって、普通じゃないのは、きっと全部、全部、私のせいなのよ!」

 

「そんなの君のせいじゃないだろ!」

 

「ううん。あの子を妊娠してた時、私ってとてもストレスを抱えてたし、暴飲暴食でドカ食いもしてたし、やっぱり産んだ私のせいなのよ・・・。」

 

「・・・・。」

 

「そうか。ちょうど良かった。いい本があるから、これをゆっくり読んでみて。」

僕はそういって、東田直樹さんの本を嫁さんに渡しました。

 

普通ってなんでしょう・・・

 

どの親も、もしも子どもが「普通」とは違っていたら、とても悩み、苦しみ、そして自分のことを責めると思います。

特に母親はそうかもしれません。

 

でも、「普通」っていったいなんでしょう?

 

この本は、東田さんが中学生のときに書かれた本で、自分の障害にまつわる色々なことを、Q&A形式で丁寧に説明しています。

その一つ一つの質問に対する答えが衝撃的で、妹の気持ちや甥っ子の気持ちまでもが、東田さんの言葉を通して伝わってくる感じでした。

 

嫁さんもこの本を読んで、自分のことや息子のことと重なる部分もあり、読んだ後に涙が止まりませんでした。

 

一部を抜粋させてもらいます。

 

Q23.何が一番辛いですか?

 (中略)

側にいてくれる人は、どうか僕たちのことで悩まないで下さい。

自分の存在そのものを否定されているようで、生きる気力がなくなってしまうからです。

僕たちが一番辛いのは、自分のせいで悲しんでいる人がいることです。

自分が辛いのは我慢できます。しかし、自分がいることで周りを不幸にしていることには、僕たちには耐えられないのです。

 

Q24.自閉症の人は普通の人になりたいですか?

 (中略)

今ならもし自閉症が治る薬が開発されたとしても、僕はこのままの自分を選ぶかもしれません。

どうしてこんな風に思えるようになったのでしょう。

ひと言でいうなら、障害のある無しにかかわらず人は努力しなければいけないし、努力の結果幸せになれることが分かったからです。

僕たちは自閉症でいることが普通なので、普通がどんなものか本当は分かっていません。

自分を好きになれるのなら、普通でも自閉症でもどちらでもいいのです。

 

嫁さんは、本を読んだあと、息子を強く抱きしめていました。

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本書には、「側にいるから」という東田さんの短編小説も掲載されていますが、とても素晴らしいです。

涙もろくなってるからでしょうか、それとも、僕の死生観と同じだからでしょうか。もう、なんど読んでも涙が出てしまいます。

 

この本、いいえ、東田直樹さんの「言葉」、それに触れることが出来て本当に良かったです。

甥っ子のことはもちろん、自分の子ども達にも、より温かいまなざしで接することが出来るようになりました。

 

素敵な本を、ありがとうございました。

 

微力なブログではありますが、この記事をきっかけに、今現在、子育てて悩んでいる方だけではなく、少しでも多くの方に読まれることを願います。

 

追記)

今現在、東田直樹さんのこちらの本を読んでいます。こちらもおすすめです。

あるがままに自閉症です

『跳びはねる思考』
『あるがままに自閉症です』
(東田直樹著)

 

また、こちらの映像もリンクしておきます。

 

 


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 - パニック障害, 家族,

コメント

  1. カカオ豆 より:

    こんにちは。

    ちょうど今日、子どものことで悩んでいました。
    お友だちと、最近遊んでいないようなのです。(小学校一年生です。)

    私も家族ぐるみのお付き合いとか、できてこなかったので、自分のせいかな?とか思ったり、これからどうしようーと、思っていました。

    映像は、以前テレビでみたことがあります。

    うちの子どもも、幼児健診で引っ掛り、特別な教室みたいなところに保育園に入るまで通っていました。

    思えば、体調が悪くて離乳食もままならず、他の子ともあまり触れあえず、母として、責任を感じてました。

    これからの夏休み、子どもの体力づくりに励ましてニコニコ母さんになることにします❗

    • とっと より:

      カカオ豆さん
      コメントありがとうございます(^-^)

      そうですね、子どもになにかあると、親は自分を責めてしまいますね。また、体調の事もあると、「もっとしてあげたいのに自分のせいで・・・」という気持ちにもなります。

      でも、子どもにとっての一番の幸せは、お母さんの笑顔なんでしょうね。

      もうすぐ夏休み・・・以前は嫁さんも、何かしなきゃと焦ったり、逆に、騒がしい子ども達にイライラすることもありましたが、できるだけ、「のんびり」・「ゆっくり」過ごすように、ニコニコ母さんを心がけています(^-^)